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メルマガ
「日本の旬を10倍楽しむ秘訣!」
2013年8月 : 第82回目




皆さん、こんにちは。
おいしいものが大好きな、土佐の高知の日本酒蔵元「司牡丹」の竹村です。
あなたは【おいしいものをさらにおいしくして食べたい!】
と思いませんか?
このメルマガは、日本の旬の本当においしいものをご紹介し、
さらに一層おいしくして楽しむ秘訣も併せて、
月1回程度のペースでお届けいたしております。


さて、今年の夏の土佐の高知は、
四万十市西土佐江川崎で日本最高気温の41℃を記録するなど、
本当に猛暑続きでした。
暑さが峠を越えて後退し始める頃という意味の「処暑」を過ぎ、
少しはマシになってきたようですが、
まだまだ昼間は厳しい残暑が続いています。
そんな時期にこそ夏バテしてしまいがち。
そこで今回は、夏バテした体に元気を注入してくれるような、
絶品の旬の食材「一本釣りウルメイワシの刺身」をご紹介いたしましょう。


まずイワシですが、マイワシ、カタクチイワシ、ウルメイワシが、
イワシの三大種とされているようです。
そんな中でウルメイワシは、他の二種に比べて漁獲量は少ないようです。
そして実はウルメイワシは、刺身にすると大変おいしいらしいのですが、
鮮度落ちが非常に早いことから、生では滅多に出回らないのだとか。
通常は丸干しなどの干物にされて市場に出回るようです。


またイワシは大変栄養価の高い魚で、
特に脳細胞を活性化させてくれるDHAや、
肝機能を活性化し中性脂肪を低下させてくれるEPAが豊富なのだそう。
さらに注目なのがイワシペプチド。
これはイワシの身の部分から抽出される酵素で、
タンパク質の中に含まれるものだそう。
このペプチドには、
体内で合成できない9種類の必須アミノ酸がバランスよく含まれていて、
血圧上昇を抑制する働きがあるのだそうです。
さらにウルメイワシには、
タンパク質、カリウム、カルシウム、マグネシウム、リン、
鉄分、亜鉛、ビタミンA、ビタミンE、ビタミンB12などの栄養素が、
何と他の二種のイワシより豊富に含まれているのだそうです!
ウルメイワシ・・・意外にもなかなかスゴい魚なんですね!


ところで、そんなウルメイワシの旬を調べてみると、
「春から夏」と書かれていたり、「夏から秋」と書かれていたり、
「秋から冬」と書かれていたりして、よく分からなくなるのですが、
これは、まずウルメイワシは産地によってたくさん獲れる時期が違い、
それぞれの地方によって旬が異なるからです。
また、ウルメイワシは夏場に脂が乗り、
秋から冬にかけては脂が少なくなるそうなのです。
そのため、通常の干物にする場合は、
脂の少ない秋から冬にかけてが旬になるようで、
今回のように刺身で食べる場合は、
脂の乗った夏場が旬ということになるという訳です。


さて、今回取り上げる「一本釣りウルメイワシの刺身」ですが、
高知県土佐市宇佐町の「企業組合宇佐もん工房」(http://urume.jp/)
のウルメイワシです。
通常ウルメイワシは網で水揚げされるため、
魚同士がこすれ合ってウロコがはがれたり、
体が触れ合うことに拒絶反応を示した魚自身が
ストレスによって暴れだして熱を持ち、
身が焼けてしまったりするのだとか。
これが宇佐の漁場では一本釣りによる漁のみを行っているため、
魚同士がこすれ合うこともなく、
しっかり鮮度を保つことができるそうなのです。
また、ウルメイワシは、
人間が魚体に触れるだけでも体温により火傷して、
これまた鮮度が落ちてしまうというほど繊細な魚なのだとか。
そのため宇佐の一本釣りでは、
独自開発した自動針はずし機を使い、
釣り上げた後に人間が魚体に触れることなく、
5秒後には氷水の中に収まるため、
究極の鮮度を生み出すことができるのだそう!
さらに漁が終わるとすぐさま港に持ち帰り、
抜群の鮮度のまま出荷されるというのですから、これはスゴいです!
「企業組合宇佐もん工房」が、
平成23年度高知県地場産業大賞を受賞したというのもうなずけますね。


では、早速いただいてみましょう。
尚、今回の「一本釣りウルメイワシの刺身」は、
鮮魚で取り寄せることもできますが、
ここはやはりプロにお願いした方が良いということで、
高知市内の名店「かもん亭」さんにていただいてきました。


まずはまあ見てください、このウルメの刺身の美しいピンク色を!
この刺身に、今が旬の土佐の酢ミカン、ブシュカンをギュッと搾りかけ、
塩を少しだけ付けて・・・パクリ。
う・う・うっっまいぃぃ~~~!!!
ウルメのトロリと甘い脂とブシュカンの酸味と塩分が、ゼツミョオッッ!!
あぁ、口の中でウルメがトロリントロリンと溶けていくっっ!!


そして、この旬のウルメの刺身のおいしさをさらに倍増させるには・・・
今が旬の日本酒を合わせていただくこと!
今回は、「かもん亭」さんにお願いして、
「司牡丹・生鮮酒〈夏〉零下貯蔵生酒」(純米生酒)
http://www.tsukasabotan.co.jp/tukasa/maborosi/natsu/natsu/natsu.htm
を仕入れていただきました。
春先に搾られた純米酒の生酒を、一切加熱殺菌しないまま、
すぐさま瓶詰めし、マイナス5℃以下の冷蔵庫に零下貯蔵し、
夏まで低温熟成させたものです。
生酒ならではの軽快でなめらかな味わいと、
夏場にピッタリのフレッシュな風味が、
大変爽快なおいしさを感じさせてくれます。


この酒をキーンと冷やして、
ウルメの刺身をいただいた後にキュッとやれば、
一瞬ウルメの甘みとブシュカンの酸味を見事に融合させて、
口中でフワリと膨らませたかと思うと、
後口は潔いほど心地よくキレていきます。
ウルメの脂もキレイに流してくれるため、
思わずまたウルメが食べたくなります!
そしてウルメを食べたら、またこの酒が飲みたくなる、
飲んだらまたウルメが食べたくなる・・・
ウルメ、生酒、ウルメ、生酒、ウルメ、生酒・・・
あぁ、箸も杯も止まらなくなります!
これはまるで、食と酒の輪廻転生やあ~~っ!!
この文章を書いているだけでも、そのおいしさが思い出され、
ヨダレがあふれて、唾液の分泌腺が壊れたかと思ってしまいました。


春夏秋冬、山川海、四季折々のおいしい旬の食材に恵まれた日本。
それら旬の食材を、より一層おいしくしていただきましょう。
そしてそのために、日本酒を上手に活用しましょう。
そんな食生活こそが、あなたの人生を健康で楽しくし、
10倍豊かなものに変えてくれることでしょう。


■ 「司牡丹・生鮮酒〈夏〉零下貯蔵生酒」(純米生酒)は、コチラをクリック!
 http://www.tsukasabotan.co.jp/tukasa/maborosi/natsu/natsu/natsu.htm

■ メルマガ「日本の旬を10倍楽しむ秘訣!」  司牡丹酒造(株)発行
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