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メルマガ
「日本の旬を10倍楽しむ秘訣!」
2016年3月 : 第113回目




皆さん、こんにちわ。
おいしいものが大好きな、土佐の高知の日本酒蔵元「司牡丹」の竹村です。
あなたは【おいしいものをさらにおいしくして食べたい!】
と思いませんか?
このメルマガは、日本の旬の本当においしいものをご紹介し、
さらに一層おいしくして楽しむ秘訣も併せて、
月1回程度のペースでお届けいたしております。


さて、土佐の高知の今年の桜の開花は、ここ10年ほどでは最も遅く、
3月24日が高知市の開花宣言でした。
そのため、桜の名所として有名な我が町・佐川町は、
高知市より標高が高いため、さらに開花は遅く、
今月中はまだ見頃になりそうもありません。
さて、そんな春の時期に旬を迎える、大変珍しい食材を、
今回はご紹介させていただきます。
 
 
その食材とは・・・トンゴロウイワシです。
正式には、トウゴロウイワシと呼ばれる魚のようですが、
高知県ではトンゴロウイワシと呼ばれています。
実際はトウゴロウイワシとギンイソイワシとヤクシマイワシの3種類を、
総称してこの名で呼んでいるようです。
全国的にはほとんど食用として認知されておらず、
一般に流通もしていないという大変珍しい魚ですが、
高知県内では西の端の宿毛市あたりで、
昔からよく食べられているのだそうです。
旬は冬場から春にかけてで、
その特徴は、何といっても、硬くはがれにくいウロコにあります。
そのため、ウロコをはがす必要がある料理の場合は大変ですが、
近年高知市内などでも人気となっている食べ方は、
ウロコも取らず、そのまま素揚げにするというもの!
するとウロコが逆立って、まるで松ぼっくりのような感じになり、
揚げたてをいただくと、そのウロコがパリッパリの食感で、
中はフンワリで独特の旨みがあり、
そのパリフワのコントラストと味わいが絶妙で、
酒の肴としてはタマラナイほど絶品だというのですから、面白いものです。
栄養価などについては、
一般に食用として認知されていないため、よく分かりませんが、
丸ごと素揚げにしていただけば、
当然カルシウム豊富ということになるでしょう。
 
 
さて、そのトンゴロウイワシ、
高知県外の方で入手するには、
与力水産株式会社(http://yorikisuisan.co.jp/ )さんに
注文するという方法があります。
通常は飲食店さん向けなどの業務用ですが、
個人での注文も可能(コレクト出荷)だそうですので、
興味がある方は、是非問い合わせしてみてください。
また、東京の方なら、有楽町の
「酒蔵レストラン 宝」(http://r.gnavi.co.jp/g107805/)にて、
この時期ならメニューとして扱っていますので、
是非注文してみてください。
 
 
では早速、トンゴロウイワシを素揚げにしてみましょう。
トンゴロウイワシを、ウロコも内臓も取らずそのまま、
熱した油の中に投入します。
「ジュワー」という音と共に、芳ばしい香りが立ち上がり、
火が通ると次第に浮き上がってきて、
ウロコが逆立ち起き上がってきました!
確かに松ぼっくりか、あるいは何かの怪獣のようにも見えます。
あとは、油から引き上げ、キッチンペーパーなどで余分な油を切り、
サッと塩を振りかければ出来上がり!
お好みで、レモンなどの柑橘類を搾りかけてもおいしいでしょう。
 
 
そして、そんなトンゴロウイワシの素揚げのおいしさを、
さらに倍増させていただくには・・・
この時期旬の日本酒と合わせていただくこと!
今回は、「船中八策・薄にごり」(超辛口・純米薄にごり生酒)を、
合わせていただいてみましょう。
このお酒は、司牡丹の人気ナンバーワン「船中八策」の、春限定の季節商品。
販売期間は2月中旬から4月中旬頃までのわずか2ヶ月間であり、
720ml商品のみで、1800本程度しか商品化されないため、
「船中八策」シリーズの中でも、最も入手困難な希少品と言われています。
その生命力あふれる圧倒的なピチピチ感と、
フレッシュで爽やかな味わいが口中でたなびいてゆく様は、
まさに始まりの季節、春のイメージにピッタリと言えるでしょう。
 
 
では早速、このお酒とこのお料理を、
合わせていただいてみましょう。
まずはトンゴロウイワシの素揚げから。
アッツアツを、頭から丸かぶりでいただきます!
「ハフハフ!アツッ!」
噛んだ瞬間、パリパリに揚がったウロコがジャクジャクと音を立て、
内部はフワリとやわらかく、芳ばしい香りが鼻に抜けていきます!
この食感と芳ばしさが何とも心地良く、クセになりそうです!
さらに次の瞬間、ハラワタのホロ苦さと脂の旨みが、
口中いっぱいに膨らみ、
思わず「これは旨い!」と声に出してしまうほどです!
しかも、この時点で、舌がお酒を要求しているのに気づくほど、
酒の肴には最適の味わいなのです。
そこに「船中・薄にごり」をキュッといただけば、
このお酒のフレッシュでフルーティな風味が加わり、
トンゴロウイワシの独特の味わいを一瞬倍増させたかと思うほど膨らませ、
爽やかさと共に春らしい生命力あふれる味わいが、
口中からこぼれ出すかと思うほど広がり、
後口は潔いほどサラリとキレていきます。
すると、また無償にトンゴロウイワシが食べたくなる。
食べるとまた、このお酒が飲みたくなる。
食べて飲んで、食べて飲んで、食べて飲んで・・・
交互にやると止まらなくなること、請け合いです!


■ 「船中八策・薄にごり」(超辛口・純米薄にごり生酒)はこちら
http://www.meimonshu.jp/modules/xfsection/article.php?page=1&articleid=2152#tsukasabtn

■ メルマガ「日本の旬を10倍楽しむ秘訣!」  司牡丹酒造(株)発行

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