・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
メルマガ
「日本の旬を10倍楽しむ秘訣!」
2012年7月 : 第69回目



皆さん、こんにちは。
おいしいものが大好きな、土佐の高知の日本酒蔵元「司牡丹」の竹村です。
あなたは【おいしいものをさらにおいしくして食べたい!】
と思いませんか?
このメルマガは、日本の旬の本当においしいものをご紹介し、
さらに一層おいしくして楽しむ秘訣も併せて、
月1回程度のペースでお届けいたしております。


土佐の高知では、7月の前半は豪雨も含め連日雨だらけ、
一転して中旬からはカンカン照りの暑い日が続いています。
全国的な猛暑日も多かったですが、
皆さん夏バテなどされてはいないでしょうか。
暑さで食欲も減退するそんな時期、
土佐の高知では「リュウキュウ」という名の夏野菜が大活躍するのです。


リュウキュウは、琉球(沖縄県)から高知県に渡来したため、
この名前がついたと言われています。
里芋の仲間のハス芋のことですが、
食用とされるのは、芋ではなくて茎というか、葉柄の部分なのです。
愛媛県の一部や九州の一部ではハス芋と呼ばれ、
沖縄県では「ムジ」と呼ばれて食用にされているようですが、
何といっても高知県ほどリュウキュウを
一般的な食材として様々な料理に使っている地域は、
他にはないのではないでしょうか。


独特のシャキシャキしたスポンジのような食感と
サッパリした風味が特徴で、
様々な料理に使えるので、
野菜の少ない夏場に、とても重宝する夏野菜なのです。
栄養成分としては食物繊維とカリウムが豊富で、
また低カロリーなので
ダイエット食材としても最近注目されているのだそう。
さらに現代人に不足しがちな亜鉛の含有量が
野菜の中では珍しく高いというのも、
リュウキュウの特筆すべき点です。
そして、そんなことなどが理由なのかもしれませんが、
近年は「ハス芋」や「リュウキュウ」の名前で、
全国的にも結構出回りはじめているようなのです。
高知県外の皆さんにも入手可能なようですので、
是非一度は食べてみていただけたらと思います。


さて、そんなリュウキュウですが、
料理としては鰹節やお酢と相性がよいことが挙げられます。
そこで今回は、鰹節を使った、
「リュウキュウの炒め物」をご紹介いたしましょう。


まずは、リュウキュウの皮をむきます。
この時、ちょっと手がかゆくなるかもしれませんので気をつけて。
そして適当に切って、サッとゆがいて水につけます。
リュウキュウはシャクシャクの食感が命ですので、
ゆがき過ぎや水へ浸し過ぎに注意してください。


ここでもう1つの主役、鰹の生節(なまぶし)の登場です。
鰹の生利節(なまりぶし)とも言いますが、
堅くてそのまま食べられない削って使う通常の鰹節と違い、
包丁で切ってそのまま食べられる鰹節のことです。
生の鰹を3枚におろし、
普通にゆでたもの、濃い塩水でゆでたもの、
さらに醤油などで調味したもの、
ゆでた後に軽く燻製加工したもの、
最後に真空パックにしたものなど、
いろいろなタイプがあります。
どれを使ってもこの料理は作れるのですが、
今回は普通にゆでただけのものを使用しました。
ちなみに鰹の生節は、高タンパク低脂肪で、
不飽和脂肪酸がたっぷりの、健康&ダイエット食品ですから、
リュウキュウと一緒に使えば、
ダブルのダイエット食という訳です!


さてそんな鰹生節を適当に切って、
しぼって水気を切ったリュウキュウと一緒に、油で炒めます。
途中で風味づけに、鰹の削り節もひとつかみ加え、
サッと炒めます。
この時もリュウキュウの食感を損なわないように、
炒め過ぎに注意しましょう。
少しリュウキュウがしんなりとなり始めたら、
醤油を加え、強火で手早く仕上げることがコツです。
さあ、「リュウキュウの炒め物」の完成です!


では一口、いただいてみましょう。
パクリ・・・シャクシャク・・・
・・・うん!リュウキュウの食感もバッチリ残って、
少し味付けは薄めでしたが、
予想以上においしく仕上がっています!


さて、この「リュウキュウの炒め物」のおいしさを、
さらに倍増させる秘訣は・・・
この時季旬の日本酒を合わせていただくこと!
今回は、季節限定の旬の酒ではありませんが、
このリュウキュウの炒め物のようにシンプルでナチュラルな料理には、
バッチリ合う日本酒なのです。
その酒の名は、「ハナトコイシテ」(特別純米酒)。


司牡丹の故郷・佐川町出身の世界的な植物学者・牧野富太郎博士は
文久2年(1862年)生まれですから、今年が生誕150年ということで、
それを記念して発売されたお酒が、
この「ハナトコイシテ」なのです。
牧野博士による植物の新種の発見命名と分類変更は約2500種におよび、
実に日本の全植物の約3分の1の名づけ親となっており、
まさに「日本植物学の父」と称されるゆえんです。
そして、「草をしとねに 木の根を枕 花と恋して九十年」と、
自ら詠んだ通りの生涯を、昭和32年(1957年)94歳にて終えるのです。
没後、文化勲章受賞。


そんな牧野博士の生誕150年を記念し、
「ハナトコイシテ」と名づけられて発売されたこの酒は、
牧野博士が発見命名しこよなく愛した野の花、バイカオウレンが
シンプル&ナチュラルにデザインされています。
味わいも同様で、野の花のようなほのかな香りがあり、
透明感のあるナチュラルな旨みが膨らみ、
後口はサラリとキレていく・・・
そんなお酒ですから、料理と合わせて楽しんでこそ、
その真価を発揮するようなお酒であるといえるでしょう。


では早速、「リュウキュウの炒め物」と「ハナトコイシテ」を、
合わせて楽しんでみましょう!
まずは「リュウキュウの炒め物」をパクリ・・・。
シャクシャク・・・
シンプルですが、鰹生節の旨みとリュウキュウの食感が、
夏らしい爽やかなおいしさを演出してくれます。
続いて「ハナトコイシテ」をキュッと・・・。
これは爽やかです!
ほのかにミントのような爽やかさすら感じられます。
ミントに近いハーブのような爽やかさが、
口中をス~ッと横切るような感覚があります。
おそらくリュウキュウのほのかに残る青くささと、
このお酒の野の花のような含み香と清涼感のある味わいが
出会った時に初めて出現する第三の味わいが、
ミントのような爽やかな風味を醸し出しているのではないでしょうか?
これは予想していた以上に、夏にピッタリの組み合わせと言えるでしょう!


春夏秋冬、山川海、四季折々のおいしい旬の食材に恵まれた日本。
それら旬の食材を、より一層おいしくしていただきましょう。
そしてそのために、日本酒を上手に活用しましょう。
そんな食生活こそが、あなたの人生を健康で楽しくし、
10倍豊かなものに変えてくれることでしょう。


■「ハナトコイシテ」(特別純米酒)は、こちらをクリック!
  http://www.tsukasabotan.co.jp/tukasa/hanakoi/hanakoi/hanakoi.htm

■ メルマガ「日本の旬を10倍楽しむ秘訣!」  司牡丹酒造(株)発行       

■ 司牡丹の公式ホームページはこちら。
  http://www.tsukasabotan.co.jp

■ 「司牡丹」社員がコッソリ教える、土佐の旬のうまいもの情報のブログはこちら。
  http://tosa-no-umaimono.cocolog-nifty.com/blog/

■ 老舗日本酒蔵元「司牡丹」社長が語る裏バナシblog「口は幸せのもと!」はこちら。
  http://blog.livedoor.jp/tsukasabotan

▼メールアドレス変更、配信停止は下記からお願いいたします。
 メールマガジンのアドレス変更・配信停止はこちら。
  merumaga@tsukasabotan.co.jp